【時短&エコ】家にあるもので防災対策!身近なアイテム活用術
【時短&エコ】家にあるもので防災対策!身近なアイテム活用術
毎日家事に育児にとお忙しい日々をお過ごしの皆さま、こんにちは。「わたしたちの防災計画室」編集部です。
家族の安全のために防災対策は大切だと分かっていても、「何から始めれば良いか分からない」「特別なものを準備する時間がない」と感じることはないでしょうか。
確かに、防災というと大がかりな準備が必要なイメージがあるかもしれません。しかし、実は普段皆さまがお家で何気なく使っている身近な日用品の中にも、もしもの時に役立つものがたくさんあります。
今回は、特別な防災グッズを買い揃えなくても、すぐに実践できる「家にあるものを活用した防災アイデア」をご紹介します。いつものアレが、いざという時、家族を守る大切なアイテムになるかもしれません。
普段使いアイテムが防災グッズになる理由
なぜ、普段使いのアイテムが防災に役立つのでしょうか。それは、災害時には電気やガス、水道などのライフラインが止まったり、物流が滞ったりして、当たり前の生活ができなくなるためです。そんな時、日常の生活で当たり前にあるものが、思わぬ形で問題を解決してくれることがあります。
例えば、食器が使えない時に代わりになるもの、明かりがない時に役立つもの、寒さをしのぐものなど、普段何気なく使っているアイテムが、工夫次第で様々な用途に応用できるのです。
身近なアイテム防災活用アイデア集
それでは、具体的にどのようなアイテムが、どのように役立つのかを見ていきましょう。ここでは、ご家庭によくあるものを中心にご紹介します。
キッチン・食品関連アイテム
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食品用ラップフィルム
- 活用法:
- 食器に敷けば、洗う手間を省けます。
- 身体やケガをした部分に巻き付ければ、保温や簡易的な止血・固定に使えます。
- 食品の保存に使えます。
- ポイント: 薄くてコンパクトなのに多様な使い方ができます。長めに常備しておくと安心です。
- 活用法:
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ポリ袋(丈夫なもの)
- 活用法:
- 食器にかぶせれば、洗わずに済み衛生的です。
- 簡易トイレのバケツにセットすれば、汚物を処理しやすくなります。
- 衣類などを入れれば、防寒や防水になります。
- 手を覆って使えば、衛生的に作業ができます。
- ポイント: 生ごみ用などの丈夫なものがおすすめです。様々なサイズがあると便利です。
- 活用法:
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アルミホイル
- 活用法:
- 食品を包んで温めたり、保温したりできます。
- 食器の代わりになります。
- 懐中電灯の反射板として使えば、明かりを広げられます。
- ポイント: 熱を通しやすく、形を自由に変えられます。
- 活用法:
日用品・雑貨
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新聞紙
- 活用法:
- 丸めて衣服の中に入れれば、防寒材になります。
- 簡易トイレの消臭材として使えます。
- 食器を拭いたり、汚れを吸わせたりするのに使えます。
- 段ボールと組み合わせれば、簡易的な敷物やベッドにもなります。
- ポイント: 吸水性や保温性、消臭効果があります。読み終わった新聞紙も取っておくと良いでしょう。
- 活用法:
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段ボール
- 活用法:
- 床に敷けば、地面からの冷気を遮断し、防寒になります。
- 重ねたり、組み立てたりすれば、簡易的な壁や目隠しになります。
- 荷物の運搬や仕切りに使えます。
- ポイント: 断熱材として優秀です。引っ越しなどで使った段ボールをいくつか保管しておくと役立ちます。
- 活用法:
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ビニールテープ・ガムテープ
- 活用法:
- 窓ガラスに貼れば、飛散防止対策になります。(平時は養生テープなどがおすすめですが、もしもの時は活用できます)
- 段ボールなどで簡易 shelter を作る際に固定材として使えます。
- 破れたものを補修したり、物を固定したりできます。
- 油性ペンで文字を書いて、伝言メモとして貼ることもできます。
- ポイント: 粘着力が強く、様々なものをくっつけたり固定したりできます。マジックで書き込めるタイプも便利です。
- 活用法:
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タオル
- 活用法:
- 身体を拭くだけでなく、防寒や保温に使えます。
- ケガをした際の止血や、簡易的な三角巾として使えます。
- 丸めれば簡易的な枕にもなります。
- ポイント: 厚手のものや大判のものが多用途に使えます。
- 活用法:
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レジ袋・エコバッグ
- 活用法:
- 着替えやタオルなどをまとめて運ぶのに使えます。
- ゴミ袋として使えます。
- 丈夫なものであれば、少量の水を運ぶこともできます。
- 簡易的なバケツ代わりにすることもできます。
- ポイント: 普段から持ち歩いているエコバッグは、もしもの時にもすぐに使えます。
- 活用法:
照明・電力関連
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携帯充電器・モバイルバッテリー
- 活用法: スマートフォンの充電切れは、情報収集や連絡手段を失うことにつながります。日頃から充電しておく習慣をつけましょう。
- ポイント: 容量の大きなものがあると安心です。家族で複数持っていると良いでしょう。
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懐中電灯(普段使いもできるもの)
- 活用法: 自宅に停電が起きた際の照明として必須です。夜間の避難や暗い場所での作業にも使います。
- ポイント: 最近はおしゃれで普段使いもできるものが増えています。寝室やリビングなど、よく使う場所に置いておきましょう。
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乾電池
- 活用法: 懐中電灯やラジオ、子供のおもちゃなど、乾電池を使う製品はたくさんあります。予備の乾電池をいくつかストックしておきましょう。
- ポイント: 定期的に使用期限や液漏れがないか確認し、新しいものと入れ替える(ローリングストック)のがおすすめです。
子供と一緒に楽しむ「アイテム活用」練習
これらのアイテム活用法は、お子さまと一緒に遊びながら学ぶこともできます。
- ラップやポリ袋で「お皿がない時のご飯ごっこ」: おままごとのように、ラップを敷いてお皿に見立てたり、ポリ袋にご飯を入れる練習をしたりします。
- 新聞紙や段ボールで「秘密基地づくり」: 新聞紙を丸めて壁にしたり、段ボールで小さな空間を作ったりしながら、保温性や丈夫さを体感します。
- タオルで「ケガの手当てごっこ」: タオルを使って腕を吊る練習や、包帯のように巻く練習をします。
遊びを通して、これらのアイテムがどのように役立つのかを伝えることで、お子さまも自然と防災の知識を身につけることができます。
「ついで」にできる!賢い備えの習慣化
「家にあるもので防災対策」の素晴らしい点は、特別な買い物をほとんどせずに始められることです。さらに、普段の生活で少し意識するだけで、防災備蓄にもつながります。
例えば、 * トイレットペーパーやティッシュペーパー、ラップ、ポリ袋などは、なくなりそうになったらすぐに買い足すのではなく、常に1~2個余分にストックしておく。 * 乾電池やモバイルバッテリーは、日頃から充電や点検をしておく。 * 古くなったタオルやTシャツをすぐに捨てずに、掃除などに使う前に数枚取っておく。
このように、普段の買い物の仕方や物の管理方法を少し変えるだけで、もしもの時に役立つアイテムが手元にある状態を作ることができます。これが「ローリングストック」の考え方にもつながります。
アイテム活用の注意点
身近なアイテムを活用する際は、いくつか注意しておきたい点があります。
- 衛生面: ポリ袋やラップを食器代わりにする際は、清潔なものを使用してください。
- 安全面: ハサミやカッターを使う際は、ケガに注意してください。火を使う際は、周囲に燃えやすいものがないか十分に確認してください。
- 使用期限: 食品や電池には使用期限があります。定期的に確認し、入れ替えるようにしましょう。
まとめ:まずは身近なものから始めてみましょう
「家にあるもので防災対策」は、防災へのハードルを下げてくれる、とても実践的な方法です。高価な防災グッズを揃えることだけが防災ではありません。まずは身近なものに目を向け、それらがもしもの時にどのように役立つかを考えてみること。そして、家族でその使い方について話し合ってみることが、防災計画の第一歩になります。
今日ご紹介したアイデアが、皆さまの防災への取り組みのヒントになれば幸いです。完璧を目指さず、できることから、焦らず、一歩ずつ進めていきましょう。