わたしたちの防災計画室

備えは「お金」も必要!子育て家庭の災害時のお金対策

Tags: 防災, 子育て, 災害, お金, 備蓄, 保険, 生活再建

子育てと日々の家事に追われる中で、防災対策に取り組む時間は限られています。備蓄品を揃えたり、避難場所を確認したりすることは大切ですが、「お金」の備えについても考えておくことが、もしもの時の安心につながります。

災害が発生すると、普段当たり前に使えるものが使えなくなったり、予期せぬ出費が必要になったりすることがあります。そんな時にお金の心配まで加わると、精神的にも大きな負担となります。ここでは、子育て家庭が知っておきたい災害時のお金に関する備えについてご紹介します。

もしもの時に必要になる「お金」の種類

災害の規模や被害状況によって必要になるお金は変わりますが、主に以下のような費用が考えられます。

具体的な「お金」の備え方

これらの費用に備えるために、日頃からできることがあります。

1. 緊急予備資金を確保しておく

災害時だけでなく、病気や失業など、予期せぬ事態に備えるための生活防衛資金を準備しておくことは、家計の安心につながります。

2. 保険の内容を確認・見直す

もしもの大きな被害に備えるために、加入している保険について確認しておきましょう。

保険の契約内容や補償範囲は複雑に感じるかもしれません。保険証券を確認したり、保険会社の窓口や代理店に相談したりして、内容をしっかり把握しておくことが大切です。

3. 災害時のお金の管理・準備

災害発生直後は、ATMが利用できなかったり、クレジットカードなどのキャッシュレス決済が困難になったりする可能性があります。

もしも被災してしまったら:利用できる公的な支援制度を知っておく

災害が発生し、自宅が被害を受けたり、避難生活を送ることになったりした場合、国や自治体による様々な支援制度があります。全てを事前に把握しておくのは難しいですが、いくつかの代表的な制度の名称を知っておくだけでも、いざという時に情報を探しやすくなります。

これらの制度を利用するためには、罹災証明書が必要になることが一般的です。罹災証明書は、市町村が家屋の被害状況を調査した上で発行されます。被害があった場合は、必ず市町村に申請しましょう。

家族で話し合う・確認することリスト

お金の備えは、家族みんなで共通認識を持つことが大切です。以下の点を家族で話し合ったり、確認したりしておきましょう。

まとめ

防災対策というと、つい物の備蓄や避難訓練に意識が向きがちですが、もしもの時に家族の生活を守るためには、経済的な備えも非常に重要です。

子育てや家事に忙しい毎日の中で、お金の備えを完璧にするのは難しいかもしれません。しかし、まずは「もしもの時にお金が必要になる」という認識を持つことから始めてみましょう。そして、緊急予備資金の確保、保険内容の確認、重要書類の保管場所確認など、できることから少しずつ取り組んでいくことが大切です。

経済的な安心は、心の安心にもつながります。家族で話し合いながら、わが家に合ったお金の備えを進めていきましょう。